2011年に続いて2012年のライトノベル新人賞一次選考通過率ランキングを発表したいと思います。
ルールは前回と一緒です。複数の締切がある賞は合算せず一番通過率の良い数字を採用します。「GA文庫大賞」、「ファンタジア大賞」などが該当します。
ただし賞の名前が異なっている場合は、個別の発表となります。「講談社ラノベ文庫新人賞」と「講談社ラノベチャレンジカップ」がこれにあたります。
そして賞の締切が2012年に限定します。そのため年に四回締切がある「MF文庫Jライトノベル新人賞」は、第08回四次審査と第09回一二三次審査が対象となります。
最初は一次選考通過率トップ3からの発表です。
一位「第05回GA文庫大賞」 通過率 約29.5%
(第05回GA文庫大賞前期 約28.5%、後期 約29.5%)
栄光の第一位は「GA文庫大賞」です。2011年に続いて二年連続の一位となります。しかし去年と比べると若干ですが通過率が下がり、30%を割り込んでしまいました。
来年は首位陥落があるかもしれませんね。
二位「第14回えんため大賞(ファミ通文庫) 」 通過率 約29.1%
二位は「えんため大賞(ファミ通文庫) 」です。こちらも去年に引き続き二年連続二位となります。しかし一位の「GA文庫大賞」の差が0.4%しかありません。
来年一位を取ることができるか注目です。
三位「MF文庫Jライトノベル新人賞」 通過率 約27.5%
(第08回四次 約18.3%、第09回一次 約20.0%、二次 約21.9%、三次 約27.5%)
三位は伏兵「MF文庫Jライトノベル新人賞」です。2012年に入ってから新人賞の方針が変更になったらしく、通過率が20%を超えるようになりました。特に第三次では大幅に上がっています。
2013年はどうなるのか、ちょっと読めないですね。
続いてワースト3の発表です。
十二位「一迅社文庫 NewGenerationAward2012」 通過率 約1.9%
新しくリニューアルされた「一迅社文庫 NewGenerationAward2012」が最下位となりました。よほど一次通過者に評価シートを渡したくなかったのか、通過率が1.9%とひどいことになっています。
2013年は評価シートが貰えなくなったので、通過率が少し上がるのではと思っています。
十一位「第19回電撃大賞」 通過率 約10.4%
ビリから二番目は「第19回電撃大賞」です。応募総数がついに六千を超えたので、かなり厳しく絞ったみたいです。しかし去年よりは通過率が若干上がっています。
それでも狭き門なので、腕試しにはいいかもしれませんね。
九位「第02回講談社ラノベ文庫新人賞」 通過率 約10.8%
2011年最下位だった「第02回講談社ラノベ文庫新人賞」がビリから三番目となっております。去年に比べて通過率が2.0%上昇しましたが、やはり厳しいです。
しかし同じ講談社の「第02回講談社ラノベチャレンジカップ」は、通過率が倍以上になりました。もしかしたら「講談社ラノベ文庫新人賞」も、少し甘くなるかもしれません。
ちなみに全ての賞の順位は以下のようになっています。
一位「第05回GA文庫大賞」 通過率 約29.5%
(第05回GA文庫大賞前期 約28.5%、後期 約29.5%)
二位「第14回えんため大賞(ファミ通文庫) 」 通過率 約29.1%
三位「MF文庫Jライトノベル新人賞」 通過率 約27.5%
(第08回四次 約18.3%、第09回一次 約20.0%、二次 約21.9%、三次 約27.5%)
四位「ファンタジア大賞」 通過率 約24.5%
(第24回後期 約24.5%、第25回 約13.0%)
五位「第02回講談社ラノベチャレンジカップ」 通過率 約20.0%
六位「第12回スーパーダッシュ小説新人賞(SD文庫) 」 通過率 約19.1%
七位「第03回このライトノベルがすごい!大賞」 通過率 約14.0%
八位「第07回HJ文庫大賞(旧ノベルジャパン大賞) 」 通過率 約11.7%
九位「第07回小学館ライトノベル大賞(ガガガ文庫) 」 通過率 約10.8%
九位「第02回講談社ラノベ文庫新人賞」 通過率 約10.8%
十一位「第19回電撃大賞」 通過率 約10.4%
十二位「一迅社文庫 NewGenerationAward2012」 通過率 約1.9%
※2013年05月04日時点で応募総数が発表されていない「スニーカー大賞」、「スクウェア・エニックスライトノベル大賞」は除外してあります。
最後に2013年一次選考通過率ランキングの予想をしたいと思います。
甘めに選考すると明言し去年六位から四位に躍進した「ファンタジア大賞」ですが、第25回以降からまた厳しくなりました。そのため来年は順位が下がることが予想されます。
そして去年に比べて通過率が倍以上になった「講談社ラノベチャレンジカップ」も注目です。2013年ランキングの台風の目になるでしょう。
さて来年はどのような順位になるか、とても楽しみですね。