同じ落選でも一次選考を通過するしないは、雲泥の開きがあります。一次選考を突破し二次選考に残ると評価シートがもらえる賞も多いため、是が非でも通過したいと思う投稿者も多いでしょう。
長年に渡る研究の結果、ついに面白い小説を書く以外で一次選考を通過しやすくなる方法が発見されました。
それは一次通過率が高い賞に送ることです。
そこで2011年ライトノベル新人賞一次選考通過率ランキングを発表したいと思います。
まずルールですが、複数の締切がある賞は合算せず一番通過率の良い数字を採用します。「GA文庫大賞」、「ファンタジア大賞」などが該当します。
ただし賞の名前が異なっている場合は、個別の発表となります。「講談社ラノベ文庫新人賞」と「講談社ラノベチャレンジカップ」がこれにあたります。
そして賞の締切が2011年に限定します。そのため年に四回締切がある「MF文庫Jライトノベル新人賞」は、第07回四次審査と第08回一二三次審査が対象となります。
最初は一次選考通過率トップ3からの発表です。
一位「第04回GA文庫大賞」 通過率 約32.2%
(第04回GA文庫大賞前期 約32.2%、後期 約30.8%)
栄光の第一位は「GA文庫大賞」です。前期の方が若干通過率がいいようですが、後期でも30%以上となっています。
どうしても一次選考通過したい場合は、絶対に「GA文庫大賞」に投稿しましょう。
二位「第13回えんため大賞(ファミ通文庫) 」 通過率 約29.7%
昔の「えんため大賞」は一次選考通過率が40%を超えていました。
一番選考が優しい賞でしたが、第13回から一次選考を通過した作品に評価シートを送るようになり、大幅にダウンしてしまい二位に甘んじています。
それでも一位との誤差程度しかないため、「GA文庫大賞」と並んで通過しやすい賞です。
三位「第11回スーパーダッシュ小説新人賞(SD文庫) 」 通過率 約21.6%
一位と二位にかなり離されていますが「スーパーダッシュ小説新人賞」が三位に滑り込みました。
まず「スーパーダッシュ小説新人賞」に投稿して評価シートを貰い、改稿した作品を「GA文庫大賞」や「えんため大賞」に使いまわし一次選考通過を目指す戦略も有効です。
10/25「スーパーダッシュ小説新人賞」 → 04/30「えんため大賞」 → 11/30「GA文庫大賞(後期)」と送れば、最短で使いまわすことが可能です。
続いてワースト3の発表です。
一位「第01回講談社ラノベチャレンジカップ」 通過率 約8.3%
新設されたばかりの賞ですが「講談社ラノベチャレンジカップ」が一位となりました。「GA文庫大賞」と比べると、通過率が四分の一となっています。
一次選考を通過した作品に評価シートを送るのが嫌だったのか、かなり厳しい数字となっております。
二位「第01回講談社ラノベ文庫新人賞」 通過率 約8.7%
講談社の新人賞がワンツーフィニッシュです。
「講談社ラノベ文庫新人賞」の第02回は応募総数が前回と比べて三分の一以下に激減してしまったので、通過率にどう変化があるのか注目です。
三位「第18回電撃大賞」 通過率 約9.8%
応募総数は圧倒的一位を誇る「電撃大賞」ですが、一次選考通過率はワースト三位です。かなり厳しい選考ですが、それでも500作品以上が通過します。
あまり多くの作品を通すと選考期間が長くなってしまうので、仕方がないのかもしれませんね。
ちなみに全ての賞の順位は以下のようになっています。
一位「第04回GA文庫大賞」 通過率 約32.2%
(第04回GA文庫大賞前期 約32.2%、後期 約30.8%)
二位「第13回えんため大賞(ファミ通文庫) 」 通過率 約29.7%
三位「第11回スーパーダッシュ小説新人賞(SD文庫) 」 通過率 約21.6%
四位「MF文庫Jライトノベル新人賞」 通過率 約17.5%
(第07回四次 約16.4%、第08回一次 約17.5%、二次 約16.5%、三次 約17.3%)
五位「第02回このライトノベルがすごい!大賞」 通過率 約14.7%
六位「第24回ファンタジア大賞前期」 通過率 約13.5%
七位「第06回HJ文庫大賞(旧ノベルジャパン大賞) 」 通過率 約12.6%
八位「第06回小学館ライトノベル大賞(ガガガ文庫) 」 通過率 約12.5%
九位「第18回電撃大賞」 通過率 約9.8%
十位「第01回講談社ラノベ文庫新人賞」 通過率 約8.7%
十一位「第01回講談社ラノベチャレンジカップ」 通過率 約8.3%
※2012年05月25日時点で応募総数が発表されていない「スニーカー大賞」、「一迅社文庫大賞」、「スクウェア・エニックスライトノベル大賞」は除外してあります。
最後に2012年一次選考通過率ランキングの予想をしたいと思います。
注目は「ファンタジア大賞」です。オンライン投稿システムに移行するときに、一次選考を通過させる作品を増やすと明言しています。
「第24回ファンタジア大賞後期」では通過率が約24.5%と前期に比べて倍になっています。この数字は2011年だと三位に入る記録です。
ただ「ファンタジア大賞」以外は、あまり変化がないのではと予測しています。
さて来年はどのような順位になるか、とても楽しみですね。