ライトノベル作家を夢見て小説を応募している人は、賞の応募総数が気になるものです。そこで2011年ライトノベル新人賞応募総数ランキングを発表したいと思います。
まず集計ルールですが、賞が前期と後期に分かれている場合は合算します。「GA文庫大賞」や「MF文庫Jライトノベル新人賞」などが該当します。
ただし賞の名前が異なっている場合は、別集計となります。「講談社ラノベ文庫新人賞」と「講談社ラノベチャレンジカップ」は別集計です。
そして賞の締切が2011年に限定します。そのため年に四回締切がある「MF文庫Jライトノベル新人賞」は、第07回四次審査と第08回一二三次審査の合算となります。
ではさっそく栄えある一位からの発表です。
一位「第18回電撃大賞」 応募総数 5293作品[長編:3443作品 短編:1850作品]
短編は除外しようか迷いましたが、二位に圧倒的な差をつけての一位なので合算することにしました。
まだ「第19回電撃大賞」の応募総数は発表されておりませんが、おそらく2012年応募総数ランキングでも、ぶっちぎりで一位を獲得するはずです。
そして2013年に行われる「第20回電撃大賞」は二十周年記念として、賞金の増額(大賞が300万円)や受賞枠が増えるなど、さらに魅力がアップします。
三連覇は確実なので、どれだけ応募総数が増えるのか本当に楽しみですね。
二位「MF文庫Jライトノベル新人賞」 応募総数 2079作品
(内訳 第07回四次 511、第08回一次 446、第08回二次 607、第08回三次 515)
投稿作品全てに評価シートを送る丁寧な仕事で、着実に応募者を増やしてきた「MF文庫Jライトノベル新人賞」が二位となりました。
落選しても無条件で評価シートを貰えるのは、この賞のみなので今後も応募総数が増えることが予想されます。
年二回に締切が増えた「ファンタジア大賞」との争いが、とても面白そうですね。
三位「第24回ファンタジア大賞前期」 応募総数 1113作品
老舗レーベル「ファンタジア大賞」が堂々三位に入りました。
「ファンタジア大賞」はオンライン投稿にシステムを移行し、ラノベ文芸部門の追加など大胆な改革をしている最中です。
若干のトラブルはありましたが、選考期間が短縮されるなどメリットもあり今後も応募数が増えることが予想されます。
年二回締切となり「第24回ファンタジア大賞後期」には、910作品が集まりました。応募総数二千超えが見えてきましたね。
四位「第01回講談社ラノベ文庫新人賞」 応募総数 1109作品
出版業界大手最後のライトノベル参入ということで、投稿者の期待がそのまま応募総数になった「講談社ラノベ文庫新人賞」が四位にランクイン。
しかし一次選考通過が約8.7%と大変厳しいことや、受賞作品の評判が芳しくないことが災いして「第02回講談社ラノベ文庫新人賞」は、なんと333作品と大幅にダウンしてしまいました・・・。
ちなみに333作品というのは、応募総数を公表しているライトノベルの賞(2011年)の中では一番少ないです。
ただ「講談社ラノベチャレンジカップ」もあるので、そこまで悲観する必要もないと思います。
五位「第04回GA文庫大賞」 応募総数 955作品
(内訳 前期 385、後期 570)
編集者が選考中の作品をツイッターでの呟くのが特徴的な「GA文庫大賞」が五位に滑り込みました。
締切が五月末と十一月末という他賞と被らないところが勝因だと考えられます。
「這いよれ!ニャル子さん」がアニメ化された勢いで、2012年も投稿作品を増やせるのか注目です。
さて六位より下は、このようになっております。
六位「第11回スーパーダッシュ小説新人賞(SD文庫) 」 応募総数 945作品
七位「第06回小学館ライトノベル大賞(ガガガ文庫) 」 応募総数 829作品
八位「第13回えんため大賞(ファミ通文庫) 」 応募総数 701作品
九位「第02回このライトノベルがすごい!大賞」 応募総数 613作品
十位「第06回HJ文庫大賞(旧ノベルジャパン大賞) 」 応募総数 499作品
十一位「第01回講談社ラノベチャレンジカップ」 応募総数 381作品
※2012年05月23日時点で応募総数が発表されていない「スニーカー大賞」、「一迅社文庫大賞」、「スクウェア・エニックスライトノベル大賞」は除外してあります。
最後に2012年応募総数ランキングの予想をしたいと思います。
まず一位は「電撃大賞」で決まりです。二位は「MF文庫Jライトノベル新人賞」と「ファンタジア大賞」が争うことになるでしょう。
四位だった「講談社ラノベ文庫新人賞」は第02回で投稿数が激減し、ビリ候補となってしまいました。
激減と言えば九位の「このライトノベルがすごい!大賞」もかなり危ないです。第01回からの投稿数は752作品 → 613作品 → 421作品と順調に減っています。
締切近くに「ファンタジア大賞後期」が追加されたのも不安要素です。
さて来年はどのような順位になるか、とても楽しみですね。